くもんカルチャーカフェ・喪失の体験を私たちはどのように捉えるか ~フクシマをめぐって~

日一日と寒さの増すこのころ、街はクリスマスに向けて華やかに彩られるようになりました。皆様お元気ですか。さて、12月のカルチャーカフェのご案内をお送りします。

 今回は、ご自身の実家が福島第一原発から60Kmという齋藤先生に、当事者としてのお立場から、「フクシマ」の例を通して、そしてまた、ひろく喪失体験について、お話をうかがいます。心の傷を私たちはどのように癒していけるのでしょうか。師走でお忙しい折とは思いますが、大変貴重な機会ですので、ぜひ皆様ご参加くださいませ。(参加無料 コーヒー・スィーツつき)

                                    
12月7日(金)19:00-21:00

公文メアブッシュ教室にて
Dorfstr.26, 40667 Meerbusch-Büderich Tel 02132-10024
車でおいでの方は、Kaisersの地下駐車場をご利用下さい。夜10時まであいています。
電車でデュッセルドルフ方面からこられる方は、U76で、Meerbusch-Büderich Landsknecht下車。踏み切りをわたるとそれがDorfstr.ですので、そこから歩いて7分。

講師:  齋藤 篤 

       ケルン・ボン日本語キリスト教会牧師

            Haus der Kirche Düsseldorf主催  カウンセリング講座 講師

テーマ: 「喪失の体験を私たちはどのように捉えるか ~フクシマをめぐって~」

 

2011年3月11日。1000年に1度の大地震ともいわれた「東日本大震災」は、地震・津波による被害、福島第一・第二原子力発電所事故による被害を通して、私たちに多くの「喪失体験」をもたらしました。それは、単なる物質的な被害・喪失体験のみならず、私たちの「心」にも多くの喪失体験があったことを、直接的・間接的にかかわらず、私たちは認めることができるに違いありません。

 

私(齋藤)自身、震災によって生家が半壊し、寸断されたライフラインによって故郷に戻ることもできず、ただ悶々としながら、日々テレビ放映される情報にかじりつきながら日々を過ごしました。高速道路がようやく復旧した3月末に福島に戻ることができたのは、祖母の葬儀に参列するためでした。あまりにも矢継早に起きた出来事に、これが私の「喪失体験」であると気付かされたのは、随分後になってからの話でした。

 

私たちは、何かを喪失する悲しみを体験しながら、日々の生活を営んでいます。愛する者との死別・病気・生活環境の変化・財産の消失・信頼の欠如・人間関係における裏切りや断絶など、具体的に挙げればキリがありません。そして、そのような悲しみによってポッカリと空いた穴をどのように修復しながら、新しい命の日々を歩むことができるかという問いは、私たちにとって非常に重要な課題となります。

 

そういう意味で言えば、今、福島に住む住民は、放射能汚染の問題によって強制的にえぐり取られた大穴を抱えながら暮らしているという現実があります。そして、この穴をどのように埋めれば自分たちの生活が回復されるかについて、真剣に向き合っている姿があります。今回のカルチャーカフェでは、カウンセリング分野における「グリーフ」(喪失による悲しみ)という観点から、震災から2年を迎えようとしているフクシマの現状を具体的に提示しつつ、ともに考える機会をもちたいと考えています。このことが、私たちにとってどのように震災・原発事故を捉えるかについての、よき参考になればと願っております。

 

 

どなたでもおいでください。準備の都合上、できれば、事前にお申し込みくださいますよう。

連絡先:Tel: 02132-10024 水・金 14:00-19:00