今回の衆議院総選挙結果について(大きな危機感を脱原発へ向けていこう)

以下、日本緑の党会員MLから、田中一郎さんの承諾を得て転載させていただいています(文字装飾はBontakaによる)。

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前略,毎度のことで恐縮ですが,誤字脱字・文章推敲の不十分をご容赦ください。

 2012年12月16日に実施された衆議院総選挙について簡単にコメントいたします。選挙の結果に対する見方がかなり悲観的ですが,それは私の今後に対する危機感が強いと見ていただければと思います。私は,この大きな危機感を,今後,脱原発へ向けて
いきたいと考えています。

衆議院総選挙結果(自公325,維新みんな72,民主57,その他26:計480)
 http://www.jiji.com/jc/election
 
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/house_of_representatives_election/

1.選挙結果は上記のとおりである。

 
 選挙制度が小選挙区制であることから,議席の数で見るとドラスティックな大差の結果となっているが,各政党や候補者の得票数で見る限りでは,それほどの大激変があるわけではない。この選挙制度下では,いかに「死票」が多く,民意を反映しない「つくられた選挙結果」であるかが,まだ確定得票数の公表前段階でも概略見て取れる。

 

 本日付の東京新聞夕刊は,その1面に「自民得票4割,議席8割:投票率は戦後最低59.32%」と報じた。更に,公職選挙法による選挙・政治活動への不当な制限が加えられる中での選挙であったため,民主党の政治や,その前の自公政権の政治に対して異議申し立て・オルタナティブなもう一つの選択を訴える改革派グループにとっては,非常不利な選挙を強いられることになった。日本の政治や行政は,あらゆるところにインチキが潜んでいて,権力を握る者たちが国民の弱みにつけ込んで,巧みに国民支配コントロールしていることが今回の選挙でも確認されたとみていいだろう。


(加えて,TV・新聞・雑誌などのマスコミ報道や放送のひどさも,有権者・国民を混乱させ,肝心なことから目をそらさせ,問題点棚上げにしたり,隠蔽したり,ぼかしたりする役割を果たしていた。マスコミは,いつの間にやら戦前と同じ「翼賛報道」を繰り返し,大本営発表の政府広報の役を演じ,権力資本力におもねる「用」機関になり下がった。政治劣化はマスコミ報道と歩を一にしている:たとえば,電力需給ひっ迫や電気料金値上げの虚偽報道を繰り返し,原発・核燃料施設維持ないしは原子力再推進への広報活動に余念がなかった

2.選挙結果の総括的な見方:日本は「政治劣化」の下で文字通りの「(滅亡)危機の時代」に突入

 

 それはともかく,今回の選挙結果は深刻だ。一言で言えば,これから日本における国政政治の限りない「質的劣化」を見せつけられることになるだろうということである。政治は人がやるものである以上,その人=つまり政治家にロクでもない人間を選出すれば,その政治が質的劣化を引き起すことは自明だ。今回の国民の政治判断=政治家選択は,大きな歴史的誤りであり,如何に「戦後最悪の選択肢」の下での選挙であったとはいえ,この投票行動は,近い将来,大きな「ツケ」の支払いを国民に迫るものとなるだろう。観客民主主義・お任せ民主主義・形式民主主義の「行きついた先」と見ていい。

 福島第1原発事故後めての国政選挙で,こうした投票行動しかできなかった有権者・国民が,それでよかったのかどうかが,これから「現実として」厳しく問われていくのである。

 

 今後少なくとも4年間は,今回大量議席を獲得した泥船自民党を中心とした中途半端右傾化政治ご都合主義の下で,様々な悪政結末とでも言うべき害悪困難迷惑危険不正儀国民うに違いない。脱原発足踏状態を余儀なくされ,市場原理主義は更にはびこり,逆累進大衆課税である消費税増税される傍ら,法人税資産課税不公平なままに減税され,又は低い水準のままに放置され,数少な
くなってきた適切な行政も葬り去られ,官僚たちの利権囲い込みは復活・蔓延し,社会全体が権力者を中心に総無責任化し,他方では国民に対して一層自己責任と自立が押し付けられ,社会的弱者をいじめたり更なる困窮に追いやり,多くの悲劇を生み
ながら国民生活の破壊が進むに違いない。少なくとも衆議院内には,もはやそれに対抗できる政治勢力は,事実上,存在しなくなった。いわゆる「質的劣化政治」の「翼賛状況が生まれたと言い換えてもよい。


 そして,何よりも今回の選挙結果で大きく浮上してきたのは,かつて我々の親や祖父母の時代に多くの犠牲を払って成立した日本国憲法が,今度こそは改悪危機にさらされ始めるということである。安倍石原橋下に代表されるチンピラ右翼達が,この日本国憲法体制」の破壊活動全力挙げることは明らかで,これをどこまで国民サイドから食い止めることができるかが,これからの大きな政治争点浮上してくる。似非政治改革翻弄されて,脱原発,脱市場原理主義,新しい民主主義政治
確立に失敗した日本が,この「憲法改悪」の動きをどこまで食い止められるかについては,かなり悲観的に見ておいた方がいい。

 「右傾化」の言葉で言い表されている「政治劣化」(その結果としての「行政劣化」)は,その勢いが今後も益々増大していきそうな情勢であるからだ。


 ここ10年間で,戦後日本を形づくってきた基礎はことごとく破壊されたとみていいだろう。その物理的トドメが福島第1原発事故であり,そして,おそらく日本国憲法改悪がその制度的トドメ・最終決着のシンボルとなるに違いない。社会情勢混迷
を極め,国民どうしが本質的でないところで対立状態となり,社会全体「ヒステリー」化していく可能性も高い。差別弱者いじめ・トンチンカンなバッシング大喧騒,なども起きて,解決策が見いだせないまま,日本社会全体がさまよう事態も十分に予想される。


 日本の近未来は暗い。日本は文字通りの「危機の時代」に入った経済社会がおかしくなる中で,政治翼賛化質的劣化がこの選挙決定的となり,日本暗い時代第一歩を踏み出したような気がする。

3.自民大勝は有権者・国民の自民党への期待を意味しない。

 

 申し上げるまでもない。投票率前回よりも10%近下落して,戦後最低レベル投票率である。有権者国民半分は,投票所に行っていない。投票拒否という「意思表示」である。「戦後最悪政治選択」を迫られたが,その選択を「投票しない
という態度で示した。決して肯定できない有権者・国民の態度だが,自民党が大きく支持や信頼を回復したということではない。事実,得票数では,前回(自民党が大敗した総選挙)及びその前総選挙の際よりも減らしているのだから,自民党が有権
者・国民の積極的な支持を受けて政権を奪還したなどとはとても言えないのである。

 また,自民党やその候補者投票した有権者国民も,自民党に是非とも政権奪還をしてもらい,民主党政治を自民党の考え方で抜本的に変えてもらいたい・元に戻してもらいたい,という意思を表示したわけでもない。
 従って,まもなく有権者・国民は,この自民党中心の新政権の「劣化政治」を目の当たりにし,フラストレーションをため始めることになる。そして,経済的社会的立場たちは,生活の破壊が一層進むことになるだろう。近い将来,政治を変えろ,の声が再び上がってくると思われる。

4.「維新」(及びみんな)というチンピラ右翼集団は危険な政治グループである。

 
 上記3.で申し上げた泥船自民党の「劣化政治」は,すぐにでも「ボロ」を出し始めるので,「政治を変えろ」との思いを強くする有権者・国民の目は,益々,この「維新」というチンピラ右翼集団ゴロツキ政治家達に向かうことが予想される。彼らの得意とするところは,ものごとの単純化と,一部のリーダーたちによる専断・独断政治だ。それが「強いリーダーシップ」と情緒的勘違いされ,妙な期待崇敬の念が世にはびこるのである。

 戦前軍部軍閥台頭や,ナチスドイツ台頭に似たところがある。ちがうところはその「ご都合主義」と「市場原理主義」で,この間の選挙戦の中でも,次第に「メッキがはげていた」ていた部分である。

 1990年代似非政治改革グループ日本新党新生党その他の政治集団が「ハト派の似非」とすれば,2010年代に頭角を現し始めた「維新」に代表される政治グループは「タカ派の似非」である。似非」とはニセモノのこと,つまり政治改革を語って,政治を改革できない,むしろ改悪させてしまう連中のことを言う。デマゴーグといってもいい。彼らが今後,単純にご都合主義のチンピラ性を赤裸々に示して政治力喪失していくか,それとも中途半端泥船自民に代わって,危険極まりない右翼政権樹立へ向かうのか,それが日本国憲法去就と絡んで,今後4年間のもう一つの「政治的注目点」になってくるだろう。


 一方,「維新」とは,その市場原理主義的政策面共鳴する「みんな」だが,こと経済政策・社会政策における市場原理主義徹底という面で見れば,「みんな」の方が格段断固としている。それだけに彼らの政策実現すれば,国民生活にとっては
決定的に大きなダメージへとつながるだろう。他方,「みんな」には,「維新」のようなチンピラ右翼色は薄い。竹中小泉改革では生ぬるい,とする自民党上げ潮タカ派・強硬派・徹底主義者というのがピッタリくる政治グループだ。今後,新しい政治情勢の中で,事態を急変させていくほどのパワーはもち得ないと思われるが,一方では自民党補完物,他方では「維新」の滋養強壮剤としての役割を果たしそうな気がしてならない。

5.今回の選挙は,民主党が政権担当能力のない「腰抜け政治家集団」であることを有権者・国民が確認した選挙だった。

今回の選挙特徴は,何といっても,政治改革をとなえて政権交代実現させた民主党が,実は政治改革への覚悟の決まらない「口先やるやる詐欺」の無能集団であったことに気がついた有権者・国民が,すべからく民主党にそっぽを向いた,ということである。様々な政治潮流集合体で「選挙互助会」とまで言われた民主党だが,その実態は,松下政経塾OBらに引率された,できそこないの三流自民党政治家や,大企業中心御用組合幹部達寄せ集めで,それに「希望的観測」を得意とす
る「甘い」考えの=覚悟の決まらない,っぺらなリベラル派(日和見派といってもよい)がロールケーキのように取り巻いていただけの集団だった。 今回選挙では,このロールケーキ日和見派の取り巻き達は,ほとんど落選「未来」に籍を変えても落選)したのではないか。言い換えれば,民主党比較的良質」と言われてきた多くの議員達議席を失っている。覚悟の決まらない「装飾」は,所詮長持ちはしないのである。なぜ,彼らはかような形で議席を失う前に,もっと早い段階で断固とした態度を取らなかったのか。政治家個人としてだけでなく,改革派グループとして,どうしてまとまった政治行動に出れなかったのか。彼らには,ほんとうに日本政治改革しようとする強い意志があったのだろうか。


 一方,私が今回の選挙残念に思うことの一つに,このロールケーキの芯の部分にいた,民主党許し難いロクでもない政治家が,民主党が大きく議席を減らす中でも再選されていることである。野田佳彦,枝野幸男,玄葉光一郎,細野豪志,前原誠司
らは小選挙区再選となっている。民主党悪質政治家達の中で,落選したのは仙谷由人ぐらいのものだ。(自滅型菅直人は,かろうじて比例復活,同じく自滅型鳩山由紀夫引退した)。

 この結果かわしい。何故なら,新しい国会では,数がずいぶん少なくなったとはいえ,事実上民主党野党第一党となる可能性が高く(次期首相安倍晋三民主党との連立否定的),引き続き,野党このどうしようもない連中に引きずりま
わされ,いつまでたっても,ほんとうの政治の争点国民に見えなくなってしまうからである。かなマスコミ報道特にTVが,これに拍車をかける。民主党残党組は,もはや政治改革妨害集団であり,国民政治改革願望をかすめ取る詐欺師たちの集まりにすぎない。こうした民主党のガンとでも言うべき政治家達再選させた選挙区有権者は=この連中投票した有権者投票行かなかった有権者ともに,その責任重大である。
 「口先やるやる詐欺」の集団似非改革論者引率される民主党には,二度投票してはいけない。有権者・国民には,これこそを前回政権交代,及び今回選挙重要総括・反省としていただきたいと思う。2009年政権交代は,日本が大きく変
われるチャンスであった。それを彼らが活かせないままに破壊してしまった,いや崩壊してしまった,その政治家としての責任・政治責任万死に値するのである。
 
6.改革派の選挙敗北の主体的責任=「選挙争点の明確化」の失敗と「政権受け皿構築の失敗」


 改革派とみなせる政治グループは,今回約25議席と,国会・衆議院全議席わずか5%を占めるにすぎない少数派転落した。しかし,選挙戦についても,有権者・国民への訴えについても,また,民主党政権ダメだとわかってからの政治行動も,
決して間違ったことをしていたわけではないし,多くの当事者は全力で頑張っていただろうと思われる。その結果がこれだから,日本社会の「右傾化」「翼賛化」「保守化」の結末といえば,それまでである。


 改革派主体的動き方如何で,今回の選挙結果を大きく変えることができたかどうかはよくわからない。改革派の動き方自体が「政治」だから,その「政治」が混迷を深めている以上,必然結果だったのかもしれない。時間がなかったという言い訳
もある程度は通用する。
 しかし,今後政治改革のことを念頭に,あるいは日本今以上悪くしないためにも,改革派について,次の2点を大きな政治的反省点として挙げておきたい。

(1)「選挙争点の明確化」に失敗し,憲法問題などを持ち出したのは得策ではなかった。私が申し上げていた3つの争点「脱原発」「脱市場原理主義」「新しい民主主義政治の確立」の3つを,もっと声を合わせて大々的に,徹底的有権者・国民えていくべきだった。そのためには,選挙直前になってから,取ってつけたような選挙スローガンを振り回していても信用されない。民主党国民裏切っていることが明らかになった時点から,つまりは鳩山内閣崩壊し,菅直人消費税増税
TPPだのと言い始めた頃から,この3つの争点を明らかにして,次期総選挙は,この3つの争点政治抜本的に変える,「口先やるやる詐欺」集団の民主党ではできなかった政治改革を,こんどこそ自分達実現させる,改革流れを止めてはいけない,自公政権に戻したら事態はさらにひどくなると,国民に繰り返し繰り返し訴えていなければいけなかった。

 

つまり,簡単に言えば,訴え方がよくなかった,遅すぎた政治力学理解できていなかった,ということだ。
 政治家・政党だけでなく,脱原発などの市民運動にも責任一端はあるのではないか。1980年代保守政権下経済成長時代の「あだ花」とも言える「市民運動政治的中立」などという日和見・幻想が,結果的自分達理想とする諸課題実現のための政治争点ぼかしにつながり,その実現のための政治勢力形成には「逆バイアス」に働き,政治改革派衰退につながっているような気がしてならない。せめて市民運動は,選挙争点何か,その争点から鑑みて,どの政党投票せよではなくても,どの政党政治家投票してはいけないか打ち出すことぐらいはできたのではないか。

(2)「政権受け皿構築の失敗」は申し上げるまでもない。期待された「日本未来の党」は選挙前に,にわか作りでできた党で,しかも小沢グループ亀井・河村グループなどの,選挙前の「生き残り駆け込み寺」のような印象を強くしてしまったのがいけなかった。また,党首・嘉田由紀子氏の「原発再稼働容認かとわしき発言も,大きく足を引っ張っていると思われる。何故なら,それが嘉田氏自身の「覚悟のなさ」を表しており,それなら民主党政権交代と変わらないではないか,との印象が強く残ってしまったからだ。日本未来の党」は,選挙敗北後のこれからが,その真価を問われることになる正念場来年夏参議院選挙で,今回の選挙の雪辱を果たせるのかどうか,有権者国民から政権を担える政党として信頼を得ることができるのかどうかが問われるのである。
 
 小沢一郎は既に政治生命を喪失し始めており,また,山岡賢次をはじめ,小沢周辺にいるタチそうな政治家落選したのも,それ自体としては結構なことである。彼らは,ほとんど自民党民主党タチ政治家とかわるところはなく,た
だ,時々の情勢に合わせて自分たちの肌の色を変えて生き延びる,カメレオンのような政治家達である。政権をとる前の批判者としてならばともかく,政権をとらせてもロクなことはしない(たとえば,水俣病患者切捨である水俣特措法を,2009年
政権交代直前自民党談合して成立させたのは山岡賢次であった)。
 
 改革派老舗である社民党・共産党は,今回選挙においてもイニシアティブをとることはできなかった。社民党党首福島瑞穂氏や,共産党の何人かの議員は,個人としての活躍が目立ったけれども,として,改革派領袖としての責任,つまりは
結果責任を負うことは今回もしなかった。両党は,脱原発勢力結集尽力するどころか,お互いに選挙協力を話し合った様子もない。自分達だけで,自分達の脱原発を訴えたにすぎない。
 
 その結果,「未来」やその他も含む「大きな脱原発の輪」の政治勢力は,選挙が終わるまで,ついに形成されることはなく,選挙区によっては,改革派乱立するところまであって食い合い,自分達でお互いの足を引っ張りあって沈んでいった。た
とえて言えば「タイタニック号」の上での50m走を全力で競うおめでたい人達を,結果として演じてしまったことになる。
 
 いつまでかような縮小再生産を続け,カレーライスとライスカレーは違うと言い張り,自己組織存続最優先させて,日本政治日本社会崩壊に手をこまぬくのだろうか。特に組織の大きい共産党の責任は重大だ。昨今の共産党内情はよくわから
ないが,今でも前近代的な「民主集中制」というロシア革命・レーニン主義時代遺物後生大事維持し,いつまでたってもその党の名前を変えようともせず,多くの有権者・国民期待する開かれた国民改革政党脱皮することができないでいる。
 

戦後65年以上もの間,くの党員たちが身を粉にして献身的努力を続けても,政権に絡むことが一度もなかったという悲しい結果真摯反省し,政権を担える「第三極」形成へ向けて,言い換えれば,「維新」らに代表されるネオ・ファシズムの動き

厳然対抗できる大きな政治の輪を作る大黒柱の一つとして,自らを変えてほしいと願うばかりである。

 

 また,社民党同様である。今回の選挙同党存亡の危機に立たされた。半ばとして崩壊し始めているのではないか。何故,不退転決意で,党全体立て直そうとしないのか,大きな時代変わり目にあって,何故,政治改革中心的存在とし
て,その役割発揮し,逆境的情勢打破して行こうとしないのか。福島瑞穂氏以外の社民党員はいったい何をしているのだろうか。また,瑞穂氏も,いつぞや私が本人に申し上げた「第三極」形成の中心軸にどうして立とうとはしないのだろうか。
としては,共産党とは違い,日常的活動い。地方では,未だに自民党などとの相乗り選挙までしている始末である。このままでは社民党本当に危ないと思う。して待つようなことはしてほしくない。

 日本に残された時間はもうあまりないように思われる。改革派が,自公泥船グルーや,維新みんなチンピラ右翼グループ・市場原理主義グループに代わる,真に国民政治のための第三極形成を急がなければ日本将来非常暗い従来発想問題取扱い,従来行動様式政治的活動を繰り返している限りでは,事態の打開は当分の間は難しいだろう。

 

大胆な「第三極」の形成と,徹底した自公・維新・みんなへの批判と,そしてそれに代わる政治政策を,有権者・国民に伝えて行く,有権者・国民に丁寧に届ける,満身の努力が継続されない限り,この歴史的反動の流れは食い止めがたいものがある。政治知恵勇気行動力が強く求められている。

7.公明党はポスト池田と「維新」との関係が注目点

 
 今回選挙議席回復をなしたかに見える公明党だが,その内情は穏やかではない。詳述はしないが,公明党・創価学会のグループは,今後,ポスト池田の時代組織をどう再構築するか,宗教集団としての組織のあり方と,政治とのかかわりをどう
するか,選挙制度問題とも絡んで流動的である。また,今回選挙で,公明党とは相いれそうにない「維新石原グループが,自民党右側ビルトインされた。これまでのような自公関係今後維持されるのかどうかも,微妙情勢となってきている。日本国憲法改憲問題もあり,いよいよこの正念場となってきそうな気配である。
(公明党・創価学会をめぐる情勢については,岩波月刊誌『世界』(2013.1)
掲載の中野潤氏論文「漂流する巨大宗教団体・創価学会,迷走する公明党:日常化する内部対立と指導者の「不在」」を参照して下さい)

8.最後に

 
 朝日新聞も少し書いているようだが,今回選挙で,いわゆる「二大政党制」などという,とって付けたような虚飾は,早くも色あせたように思われる。日本二大政党制なるものは,詐欺的選挙制度である小選挙区制表裏一体関係にあり,英米
ように,伝統的切磋琢磨された二大政党ではなく,枝葉末節の違いをことさらに強調して政権争いをしつつ,大きな基本翼賛的」な土壌の上で,集団かなことをす,似非二大政党制なのである。日本には,英米のような二大政党政治展開していくだけの基礎的条件は全くないと言っていい。

 

 むしろ,実際のところは,自民党政権出鱈目蓄積の上に,正常解決能力喪失した政治が,右傾化」という政治の「堕落」を開始し,それに引きずられるように自民党民主党へなびき,そして乱暴なデマゴーグ達極論引率されながら「翼賛化」していく,そういう「大政翼賛」の時代に入りつつあるような気がするのである。


 危険時代幕開けとなりそうな今回総選挙,その底流向かう方向に対して,良識ある市民・有権者・国民は,断固として抗う覚悟が求められている。ぼしてしまってはもない。いかなる政権ができようと,日本けることのできないいくつかの課題,すなわち,一刻も早い原発・核燃料施設廃棄無用放射能被曝回避福島第1原発事故被害者救済,市場原理主義呪縛からの早期解放,そして,新しい民主主義の政治真に国民のための政治を取り戻すこと,をどれだけ早く実現できるかが,日本の生き残りと再生のカギとなるのだ。
草々
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